パッシブデザインってなに?~ 金パッシブが教える家づくり論 – HOUSE EN | 青森県八戸市 | 注文住宅・リノベーション
NUMAO 2026.06.15

パッシブデザインってなに?~ 金パッシブが教える家づくり論

どうも、HOUSE EN 沼尾です。

Instagramで「パッシブデザインってなに?」というリール動画を公開しました。短い動画の中では伝えきれない、私の家づくりに対する想いや、八戸という街で暮らす中で見えてきた「本質」を、このコラムでじっくりお話ししたいと思います。

連日ニュースを賑わせる記録的な猛暑。八戸も例外ではなく、年々夏の暑さは厳しくなっています。エアコンに頼りっぱなしの夏も、もちろん快適ではありますが、私は「自然の力を借りて、もっと心地よく、もっと豊かな夏の暮らしは実現できないか」と常に考えています。その答えの一つが、HOUSE ENが考えるパッシブデザインなんです。

私が家づくりに携わる中で、お客様から「夏は暑いからエアコン必須だよね」「冬は光熱費が心配で」といった声をよく耳にします。特にこの八戸の地では、冬の厳しさが語られることが多いですが、近年は夏の暑さも深刻です。やはり「家の中だけでも、もっと自然に、涼しく過ごさせてあげたい」と親として強く願います。

「快適さ」は、単に機械設備で温度をコントロールするだけのものではありません。朝のひんやりとした風、木漏れ日の心地よさ、夕焼けの美しさ……。五感で感じる豊かさこそが、本当の快適さではないでしょうか。そんな風に、日々の暮らしや現場での体験を通して、私は「デザインの美しさは、快適さという土台の上に成り立つ」という哲学を強く持つようになりました。だからこそ、機械設備に頼りきらず、その土地の自然を最大限に活かすパッシブデザインを、お客様に知っていただきたいと思ったのです。

動画では、HOUSE ENが取り入れているパッシブデザインの5原則(断熱・日射取得・日射遮蔽・自然風利用・昼光利用)を簡潔に紹介しました。ここでは、それぞれの原則がお客様の暮らしにどう寄り添うのか、私の設計者としての視点から深掘りさせてください。

まず、改めて「パッシブデザインとは何か?」それは、「機械設備に過度に頼らず、その土地の気候や自然エネルギーを最大限に活用し、住まう人の五感を満たす快適な室内環境を創り出す、持続可能な設計手法」これに尽きます。これは、八戸という豊かな自然に囲まれたこの地でこそ、その真価を発揮すると私は信じています。

HOUSE ENのパッシブデザインは、具体的に以下の要素を緻密に計算して設計に落とし込んでいます。

  1. 断熱(外部温度の影響を最小化): 高い断熱性能は、冬の寒さだけでなく、夏の熱い外気をシャットアウトするためにも不可欠です。HOUSE ENでは、断熱等級6水準(HEAT20 G2基準)を満たす、UA値0.28 W/㎡・K以下を目標とし、実績値ではUA値0.27 W/㎡・Kを実現しています。これは、魔法瓶のように家全体を包み込み、一度快適になった室温を長く保つための基礎中の基礎です。
  2. 日射取得(冬の太陽光を室内奥まで届ける): 冬の暖かさを最大限に取り込む設計です。これは夏の時期には逆効果と思われがちですが、季節ごとの太陽の動きを正確に把握し、窓の配置や庇の深さを調整することで、夏は日差しを遮り、冬は日差しをたっぷり取り込むことができます。
  3. 日射遮蔽(夏の日差しを軒で遮る): 今の時期、特に重要なのがこの原則です。八戸の夏の強い日差しは、軒のデザインなどによって効果的に遮ることができます。窓から差し込む光の角度一つ一つまで計算し、リビングが午後の西日で暑くなるようなことがないよう、きめ細やかに設計しています。エアコンに頼らずとも、室内で涼しく過ごせる体験を、ぜひ味わっていただきたいです。
  4. 自然風利用(窓配置で季節の風を通す): 八戸の夏は、日中こそ暑いですが、朝晩には心地よい風が吹く日も少なくありません。この自然の風を家の中に取り込み、熱気を排出するために、風の向きや強さを考慮した窓の配置、通風経路の設計は非常に重要です。玄関を開けた瞬間にスーッと風が抜けるような風の通り道をデザインします。
  5. 昼光利用(自然光で照明エネルギーを削減): 自然の光を最大限に活用することで、日中の照明を減らし、省エネにも貢献します。これは単に明るさだけでなく、自然光がもたらす心の豊かさにも繋がると私は考えています。

これらの原則は単独で機能するのではなく、互いに密接に連携し、一つ一つの要素が暮らしの快適さに繋がっていく。それがHOUSE ENのパッシブデザインの真骨頂です。私は、家づくりは「人生を愉しむ人のために|家づくりをエンタメに」というコンセプトを掲げていますが、性能はまさにそのエンターテインメントを支える「舞台装置」なんです。

八戸の夏は、日中の日差しは強くても、朝晩は比較的涼しく、心地よい風が吹く日も多いですよね。この独特の気候を理解し、設計に活かすことが、この街で本当に快適な家を創る鍵だと確信しています。例えば、海からの風や山からの風をどう取り込むか、あるいは、夏の強い西日をどう効果的に遮るか。ただ既成概念に囚われるのではなく、この八戸の地の特性を読み解き、自然の恵みを最大限に享受できる家をデザインすること。

私の作る家は、八戸の四季の移ろいを肌で感じながら、一年を通して快適に過ごせるように設計されています。それは、私自身がこの街で家族と暮らし、子どもたちとサッカーをしたり、公園で遊んだりする中で、肌で感じてきた「リアルな快適さ」に基づいています。性能は、カタログの数値だけではありません。実際に住む人が感じる「心地よさ」こそが、何よりも大切だと私は信じています。

「パッシブデザイン」という言葉は、もしかしたら少し難しく聞こえるかもしれません。でも、私が伝えたいのは、決して小難しい理論の話ではありません。ただ純粋に、「夏は涼しく、冬は暖かく、心地よい風が通り抜ける家で、毎日をもっと楽しんでほしい」という、シンプルで根源的な願いなんです。

HOUSE ENでは、あえて標準仕様を設けていません。それは、お客様一人ひとりの「人生を最大限愉しむための、世界に一つだけの家」を創りたいからです。あなたの趣味や家族構成、八戸での暮らし方、そして何より「こんな風に生きたい」という想いを、ぜひ私に聞かせてください。

私がデザイナーとして、そして3児のパパとして培ってきた感性と経験で、あなたの想像を超える、唯一無二の家づくりをお手伝いできると信じています。

家づくりに関するご相談や、HOUSE ENの設計事例にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。あなたの「愉しい」を一緒に見つけましょう。

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